2006年01月19日【 a-t 弾き語り 】
「広告」から「個告(情報)」に変化する瞬間

iTunesが6.0.2にバージョンアップされた。今回のバージョンアップの目玉はビデオ再生が可能なiPodのために、動画ファイルの変換機能がついたことだろう。これでまた使い勝手が向上し、僕のiPod購入計画にも勢いがついた。(^_^;)
今回のお題はiTunes6.0.2のもう一つの追加機能「MiniStore」。
曲目がリストアップされている下の欄にiTunes Music Storeの商品紹介が表示される領域ができた。
インストールした時に最初に表示されていたのが、iTunes Music Storeの新作やトップアルバムだったので、ただの「広告」かと思い表示をオフにしていたのだが、先日この表示が選択している曲によって変化するのを発見!手持ちのCDをエンコードした好きなアーティストの最新ライブテイク盤が発表されているのを知った。他にも、今まで知らなかった旧作やiTunes Music Store限定の音源セットなどの存在も知ることができた。アマゾンのような同じジャンルからの推薦音源も表示されている。
「欲しい(聴きたい)…」
まさに「広告」が「個告(情報)」に変化した瞬間だった。
以来、この機能は常時"ON"になった。
僕のiPod購入計画にさらに勢いがついた。(^_^;)
今後はiTunes Music Store内の情報にとどまらず、アーティストのオフィシャルページへのリンクや関連イベントなどの各種プロモーション情報が表示されてもおもしろいと思う。
理屈ではわかっているが、情報を「広告」から「個告」に化学変化させるのは非常に難しい。
この考え方を基盤にした、携帯を使ったASPなども発表はされているが、それらのツールはまさに「道具」でしかない。「道具」をどのようにして使うかが実は一番難しいのだ。
「広告」から「個告」への化学変化には個人情報が不可欠だ。この場合の個人情報とは個人を「特定」するためのものではなく、個人を「識別」するための情報だ。前述したiTunesの場合は、僕が自ら作成したプレイリストがその「識別」するための情報となる。
※(プレイリストに関する情報や個人IDをAppleに送信する機能が含まれていたことに関しては一部において問題となっている。サービスの概要紹介とユーザーの承認を得るタイミングは非常に大事だ。)
一般的には、アンケートなどの形式でこの「識別」情報を取得しているコンテンツが多いが、登録時のアンケートだけでは内容の信憑性や日々変化するリアルタイムな個人の趣向には対応できない。
「広告」ではなく「個告」が配信されれば、理論上はそれを不愉快に思うユーザーはいないはずだが、それらを提供する前段階で、
いかにユーザーに付加価値を与えながら、
同時に
常に動的に変化する「識別情報」を
ユーザーの了承を受け取得できるか、
そしてそれらをどのようにして
タイムリーに配信できるか
が今後のコンテンツ制作の鍵となりそうだ。
※追記
MiniStore機能では、ユーザーのミュージックライブラリに関する情報や個人IDを取得していることが問題となっていたのですが、AppleはユーザーがiTunesで「MiniStore」を表示する際に、MiniStoreの説明を表示して、この機能を有効にするか否かを確認する仕様に変更しています。
投稿者 a-t : 2006年01月19日 14:57
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