2005年06月05日【 a-t 弾き語り 】
僕の中に潜むおばさん主婦
【作品ペアレンツ】が制作した歌が一向に売れず、
サイト内でユーザーに対し謝罪
という見出しのプレスリリースが目についた。
(発表されたプレスリリース)
【作品ペアレンツ】? ユーザーに対し謝罪?
なんともクエスチョンだらけだ。
好奇心と興味本位で詳細を見るとこうらしい。【作品ペアレンツ】というサイト、素人玄人を問わず様々な人たちが制作メンバーと呼ばれる会員に登録し、制作を行う際の取り決めを行ったり、アイデアを膨らませたりしながら、多種多様な商品やサービスを企画開発している…というなんとも楽しそうなサイト。メニューを見ると
・物語をつくろう
・カルタをつくろう
・ボードゲームをつくろう
・歌をつくろう
・遊びをつくろう
…と、さまざまなプロジェクトが展開されているようだ。
プロジェクトと呼ぶのには訳がある。これらの手法によって生まれたそれぞれのアイテムは、きちんと販売され、制作メンバーにも利益が配分されているようだ。
ん~。これは楽しい。
クリエイティブ心をくすぐりながら、ネットを使うことでリアリティを加えた「高級な大人の遊び」だ。遊びと言ったらサイトの制作メンバーの方々に怒られそうだが…、単なるコミュニティと違うのは、サイトを運営しているスタッフがきちんと販売面もマネージメントしているからだろう。
と、ここまではいつもの長いイントロ…。(^_^;)
今回取り上げたのは訳は一番最初のプレスリリースにある。
【作品ペアレンツ】が制作した歌が一向に売れず、
サイト内でユーザーに対し謝罪
謝罪の内容について詳しくはこちら
クエスチョンだらけの見出しには「一向に売れず」「謝罪」といった完全にネガティブなキーワードが見える。このキーワードに僕はついつい好奇心を持ったと言ったが、この場合の好奇心とは、おばさん主婦がワイドショーで他人の不幸な事件や、有名タレントの離婚話をおもしろおかしく眺めている時の気分と似ている。他人の不幸はおもしろい。他人の不幸を見た時に、平凡な自分の生活がほんの少しだけ幸せに見えて…人々は安心するのかもしれない。だから人々はワイドショーを見る。食事時でも…あんな生々しい映像を好んで見る。僕は他人事であるこのサイトがどんなヘマをやらかしたのか見たくってワクワクしながらクリックしていたのである。自分のささやかな幸せのために…。
ところがどうだろう。
サイトにネガティブなイメージは一つも無い。エージェントのイトウさんも、
「売れなかった原因は、私の力不足です。ちくわ業界各社にこの歌の良さをアピールすることができませんでした」
と本当に謝罪している……が、
がんばれ!!「ちくわ探偵団」!!
となぜか応援してしまいたくなるほど、このサイトや「ちくわ探偵団」に好感を頂いてしまった。記事にある、ちくわ業界向けに作られた「ちくわ探偵団」という歌も (なんでちくわ?(^_^;)) いきなりのピックスクラッチに驚きながら最後まで聞いた。
不覚である…!
完敗である…!
サイトやサービスがしっかりとした基盤に支えられ、むしろ彼等はそれらに自信を持っているからこそ、ネガティブな先入観を導線として構築できた見事な広告手法なのだ。根本的な情報量が多く、ユーザーの自己解決欲に応えられるインターネットならではの表現とも言える。新聞広告やテレビCMではこうはいかないだろう。(だってネガティブなまんま終わっちゃうもん…)
僕というカッコつけシーの業界人を…こうして時々知らないうちに…いつの間にかエンドユーザーの立場に返してくれるギミックが、
僕はとっても好きです。
「ちくわ探偵団」が売れるか、売れないか…注目である。
あっ、それと今回は営業妨害になると思ったんで…トラックバック自主規制…。(^_^;)
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投稿者 a-t : 2005年06月05日 00:32
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